Microsoft® Age of Empires® III: The Asian Dynasties
(マイクロソフト エイジ オブ エンパイア III : アジアの覇王)
巨大勢力の指導者となり、覇権を握れ!
「エイジ オブ エンパイア (以下、Age)」は、文明を進化させて植民地の覇権を争う大人気シリーズ。「Age」シリーズは、RTS(リアルタイムストラテジー)と呼ばれるジャンルで、ゲームがリアルタイムで進行するのが特徴だ。敵軍も着々と軍備を備えていくので、それよりも早く勢力を拡大するために、的確に味方ユニットを指示し、敵軍よりも早く勢力を拡大するのだ。その Age シリーズ最新作が「Age III : アジアの覇王」。 本作は 「Age III」 の拡張パックで、本作を遊ぶためには 「Age III」本編が必要となる。「Age III」本編と拡張パックの「Age III : ザ ウォーチーフ」が同梱されている 「Age III : ゴールドエディション」が発売されているので、まずは 「ゴールドエディション」を遊んでみるといいだろう。
「Age III」本編と「ザ ウォーチーフ」は、アメリカ新大陸を巡る植民地争いがテーマで、「アジアの覇王」はアジア 3 文明が追加されている。それぞれ軍事ユニットの種類や能力、ユニットを生産するための資源コストなどが違うため戦い方は異なるが、操作方法やシステムは同じ。イギリス、フランスといった実在する文明の指導者となって、敵文明を掃討するのだ。ゲームはリアルタイムで進行するため、効率的に資源を集め、敵の攻撃に素早く対応するなど、内政・軍事の両面で指揮官の判断力が求められる。戦略の奥深さが、本作の大きな魅力なのだ。
 早く軍備を整え、敵勢力の持つすべての町の中心を壊すのだ。
プレイヤーとの対戦がアツい!
本作にはさまざまなモードが用意されているが、主なものは次のとおりだ。
・キャンペーン……いわゆるストーリーモード ( 1 人用)
・スカーミッシュ……コンピュータと対戦するモード ( 1 人用)
・マルチプレイモード……インターネットもしくは LAN 接続を利用してほかのプレイヤーと対戦するモード ( 1 〜 8 人プレイ可能)
内政・軍事など様々な要素を並行して操作しなければいけないので、最初はすこし手間取るかもしれないが、もちろん、「チュートリアル」モードを装備しているので、ゲームのシステムに不慣れだったり、初めてAgeシリーズをプレイする人でもここから始めれば安心だ。
キャンペーンは、各勢力ごとに異なるシナリオが用意されている。
各マップごとに設定されている目標を達成しよう!
アメリカ新大陸発見時代と言えば男のロマンに満ち溢れていたとき。キャンペーンでは、その壮大なストーリーに酔いしれることができるのでとても楽しい。だが、Age シリーズの華と言えば、やはりプレイヤー同士での対戦プレイだろう。人間を相手にした一進一退の攻防は負けると悔しいが、面白さは格別。プレイ後に、どうして負けたのかを研究するうちに Age のトリコになっていくのだ。
コンピュータと戦い定石を学ぶ
本作の魅力はプレイヤーとの対戦だが、手練の相手といきなり戦うのは不安という人も多いだろう。そこで初心者にもオススメなのが、スカーミッシュだ。コンピュータを相手にして戦えるので、一時停止しながらじっくり遊び方を学ぶにはもってこいだ。
さっそくスカーミッシュに挑戦。まずは、操作する文明の決定だ。文明は、「Age III」本編と「ザ ウォーチーフ」 、「アジアの覇王」の 3 つをインストールしていれば、ヨーロッパ各国やアメリカ先住民族、アジアの国々など、全部で 14 種類から選べる。筆者は、大のスペインサッカー好き。よって無敵艦隊で世界を制してやることにした。スカーミッシュは、4 or 2 勢力によるチーム戦だが、"フリープレイ" の設定をオンにすると、8 勢力対抗のバトルロイヤルも可能。相手を全員降伏させて最後まで生き残った文明の勝ちだ。筆者は自分の力を試すために、フリープレイに挑戦してみた。
準備は万端、いざ勝負! まず、軍事ユニットで速攻を仕掛け、勝負を決める作戦で挑んだ。ところが、素早く攻め込めたのはいいものの、攻撃力不足でなかなか相手を倒せず、反撃を受けて徐々に劣勢に追い込まれていってしまった。結局、形勢を逆転することができず、あえなく敗戦。電光石火の用兵で華々しく初陣を飾るつもりだったが、見るも無残な惨敗でした。
なぜ負けてしまったのか、リプレイを見て振り返ってみることに。すると、コンピュータは資源を収集する入植者を大量に生産し、それから軍を編成していた。軍事ユニットを作成できるようになったら、軍の編成に専念してしていた筆者とは大きく違う戦い方だった。軍事ユニットを作るのにも資源が必要なので、序盤はとにかく資源を確保するのが定石らしい。さらにコンピュータは、探索者を使ってマップのあちこちにある財宝を集めていた。財宝の中身は、資源や経験値、ユニットなどさまざま。他文明に差をつけるチャンスというわけだ。これ以外にも、リプレイでほかの人の操作を見ることで、ユニットの効率的な動かし方など自分では気付かなかったポイントを知ることができた。Age シリーズを初めてプレイする人や RTS 初心者の人は、リプレイを保存して相手のプレイを参考にするのがオススメだ。
リプレイでは、どんな手順で行動しているのか相手の動きがよくわかる。
高速再生が可能なのでとても便利。
リベンジすべく、いざ再戦!
前回は、攻め急ぐあまりにあまり活用できなかったのだが、本作には Age シリーズ初登場の "カード" がある。カードを使うと、本国から植民地への支援物資として、自軍の町の中心へユニットや資源などが送られてくるのだ。馬車が通るごとに資源を得られる交易所を建てたり、敵を倒すなどして経験値バーをためるとカードが使えるようになる。今回は、前回の反省を踏まえ、資源採集に重点をおきながら、カードを活用するという作戦で戦いに臨んだ。
まず序盤は入植者をできる限り作成し、資源採集に専念。探索者はマップ全域を歩き回らせ、めぼしい財宝が見つかったら回収させた。すると、すぐに文明を進化させることができたりと、前回とは比べものにならないほど順調だ。Age シリーズは、一定の資源と引き換えに文明を進化させることができ、高性能なユニットが作成できるようになるほか、使えるカードの種類が増えるなど、さまざまな恩恵があるのだ。使えるカードがたくさんあるので何を使うか迷ってしまうが、今回は資源確保を最重要課題としていたので、資源が手に入るカードを選択した。資源も十分にたまり、2 回文明を進化させたところで、いよいよ軍事ユニットの量産に着手。20 〜 30 人規模の部隊を編成していざ出陣! その間も資源採集は怠らず、次々と軍事ユニットを増員していった。ひとつの勢力と戦うごとに戦力は消耗していったが、潤沢な資源を後ろ盾にして軍事ユニットの大量作成ができたので、あっという間に勝利を収めることができた。
味方の勢力が大きくなると、指示を出さなければいけないユニットの数が多くなり、かなり忙しくなる。だが、それぞれのユニットに指示を出し、強大な勢力に発展していく姿を見ていると、大軍団を率いた本物の指揮官気分がになれる。筆者は、名だたる指導者と肩を並べたような気分になった。
鉄砲による銃撃が当たったユニットはその場で倒れ、
大砲の弾の着弾点付近にいるユニットは吹き飛ぶなど、動きがとてもリアル
相手を妨害するのも戦術のひとつ
スカーミッシュ初勝利に気をよくした筆者。ついにマルチプレイでベテランプレイヤーに挑むことに。クイックマッチで対戦相手を探し、さっそくゲーム開始! 2 対 2 のチーム戦で、相手チームを全滅させたほうの勝ちだ。今回も 2 戦目と同じく、資源採集を最優先し、最後は軍事ユニットを大量作成して物量作戦で勝利を狙う。今回は味方もいるし、ちょっと心強いと思っていたが、なぜか前回よりも資源のたまるスピードが遅い。よく見てみると、自軍の離れたところに資源を集めさせに行かせたユニットが敵軍によって倒されているではないですか!? これはまずいということで護衛役の軍事ユニットをカードを使って搬送する。しかし、敵は引き際がよく、ヒット&アウェイで逃げられてしまう。しかも、家などの建物を焼かれたりして、内政がスムースにいかない。妨害の後手に回っているうちに勢力拡大が遅れ、敵軍の集中攻撃を受けてあっけなく倒されてしまった。
対戦後、チームを組んだ先輩プレイヤーとチャットで話を聞いてみると、筆者がやられたのは内政の発展を遅らせるテクニックのひとつなのだそうだ。それを防ぐためには、自動で敵ユニットを攻撃してくれる前哨などの建物を自軍の端に建てておくのがよいとのこと。敵が接近すれば、前哨から銃撃する音が聞こえるので対処しやすいのだ。なるほどと、関心するばかりの筆者。ここぞとばかりにスペインならではの戦略はないか、聞いてみた。ならもっと海を利用したほうがよいとのことだ。たしかに、かつて無敵艦隊と呼ばれたほどのスペイン海軍。これまで陸のことばかり考えていたため、船を使うということを考えていませんでした。筆者が経験した戦略やテクニックはまだまだ序の口なのだろう。なんとも奥が深いゲームだ。
新文明の追加で戦いはより激しくなる!
「Age III」本編に加え、拡張パックの「アジアの覇王」があればより戦い方の幅が広がり、面白さが格段にアップする。「アジアの覇王」では、日本・中国・インドの 3 文明が追加されているのが最大のポイントだ。それぞれ民族の固有の性質が色濃く表れているのが特徴で、農耕民族の日本は動物を狩ることができず、食料は農園などから確保することになる。中国はユニットの性能とコストが低く、大量生産して数で圧倒するのが基本となる。牛を聖なる動物とあがめているインドは、牛を狩ることはできないが、聖壇を建てて牛を祀ることで定期的に経験値を得られる。
このアジアの 3 文明がヨーロッパやアメリカ先住民族と一番異なるのが、文明の進化の仕方だ。既存の文明は、一定量の資源を貯め、指導者を選んで進化するが、アジアの文明では、民族の象徴を建てることで進化する。象徴は文明を代表する建物で、日本の金閣寺、中国の儒教学院、インドのタージマハールなどがあり、文明ごとに 5 種類ずつ用意されている。それぞれ、戦いを一定時間停止させたり、特別なユニットを生産できるなど様々な効果を持っている。建てる順番に制限はなく、どれから建てても自由だが、建てるタイミングによって効果の大きさは異なる。たとえば、軍事ユニットがほとんどいない序盤に兵士を強化する象徴を建てたり、十分資源採集能力を確保できている終盤に資源採集を支援してくれる象徴を建てても効果は少ない。どの順番でいつ建てるのかは、とても重要なのだ。
巨大で豪華な見た目の文明の象徴。目立つため、敵の標的になりやすいという面もある。
プレイする国によって、戦略ももガラッと変わる アジアの覇王。「Age III」をプレイしてきたユーザでも、新たな気持ちで遊べるはず。初心者でもチュートリアルやキャンペーンをプレイしているうちに、基本操作が自然と身に付く。さらに、リプレイを見てほかの人のプレイを参考にすれば、初心者でもすぐに上達できるのだ。丁寧な作りで誰でも遊べるが、やり込めば奥が深い本作。ぜひ、Age シリーズや RTS の未経験者に一度はプレイしていただきたい。
【Writing】町田 文
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